歯周治療（歯周病治療、歯周病予防など）

虫歯と2大疾患といわれる歯周病、近年身体の病気との関わり合いも取りざたされています。
近年歯周病はその発現機序が解明されつつあり、治療法も年々進歩していますが、歯科医院におけるプロフェッショナルトリートメントとご 自宅 におけるホームケアが重要です。
当院では様々な検査を元に患者様の病態分析を行い、歯周病のリスクを調べた上で治療やメインテナンスを行なっています。可能な限り歯を抜かないで歯の寿命が少しでも伸びるように努めています。
また歯周組織再生療法もおこなっており、歯の寿命が少しでも長くなるように取り組んでいます。

歯周治療の施術例

左下の歯茎が下がり、歯の根が見えている状態です。歯茎の移植治療を行って1年経過後の状態。難易度が非常に高い治療であったため、歯茎の移植と同時にエムドゲインを使用（自費治療）（歯茎の下がり具合で適応症が異なり術式の違いがあります）

術前

術後

歯周病で歯の根の先（→）まで骨がなくなっていますが、右のように骨の高さが回復しています。

歯がグラグラして噛めないとの主訴で来院された患者様です。	お口全体で歯周病が進んでいましたが、担当の歯科衛生士と一緒にプラークコントロールを努力されました。ピンクの丸のところは歯周疾患が著しく進行しているところで、通常であれば歯を残すことは厳しい環境でした。
残念ながら右の上の2本は抜歯となってしまいましたが、患者さんの努力もあり、他の保存が厳しかった歯も安定し、現在でも使えています。治療期間2年（インプラントは自費診療、歯周治療は保険治療のみで行っています。）	左上下は術前、右上下は術後のレントゲン写真です。歯の欠損部はインプラントで治療されていますが、もともとグラグラしていた歯の周りは骨が再生しているのがわかります。

人工材料を用いた組織修復治療

口腔領域において失われた組織は自然治癒する事はありません。そこで多くの人工材料を用いて組織修復を効果的におこないます。エナメル質の修復から歯槽骨の修復まで様々な人工材料が存在します。保険適用の材料から最先端の材料まで患者様のニーズに合わせて使用することができます。

人工材料を用いた組織修復治療の施術例

20代の女性です。左上の部分に骨の欠損が起こり、歯茎が腫れて痛いとのことでした。歯周治療を行い、エムドゲインを用いた歯周組織再生療法を行いました。骨欠損部が改善し健康的な歯茎になっています。早い段階での歯周組織再生療法は非常に効果的な結果が得られます。

左右の奥歯がそれぞれ逆で失っている患者さんでした。前歯でしか噛むところがなく食事にお困りでしたのでどうしても保存出来なかった歯は抜歯させていただき、骨のなかった上顎の骨の再生療法（サイナスフロアエレベーション）を行ってインプラントによる欠損治療を行いました。