久留米市山川追分の歯医者「吉松歯科医院」です。
JR久大本線「御井駅」より徒歩6分。

CAD/CAM

CAD/CAMシステムとは?

歯が欠けたり、虫歯治療で歯を削った後は、プラスチックや金属・セラミックなどを使って修復治療を行います。しかし、通常の方法では修復物を手作業で作製するため、修復物を歯に装着するまで1~2週間ほどの期間が必要とされます。
当院では、修復物の製作工程をコンピュータ制御の機器に置き換えることで効率的に修復物を設計・加工する「CAD/CAMシステム」を導入しています。
CAD/CAMシステムの素材には自然歯と最も近いセラミックを使用します。CAD/CAMシステムによって素材を削り出し、つめ物やかぶせ物、ラミネートベニアなどの審美修復治療を1日で終了させることができます。
こちらでは当院に導入しているCAD/CAM治療についてご紹介していきます。

CAD/CAMを用いた最新の修復治療

CAD/CAM治療とは、失った歯をわずか1回の通院で修復することのできる保険適用外の治療です。
従来の修復治療のように、歯の型取りを行ったあとに技工所に出す必要がないため、最短で修復物を作製することができます。また、修復物ができ上がるまで仮歯を付ける必要もありません。

保険治療で行う銀歯やコンポットレジン(プラスチック素材)の充填物と比べて耐久性が非常に高く、85%の確率で18年以上長持ちするという統計データもあります。
さらに、CAD/CAMで作製した修復物にはセラミックを使用するため、歯垢や細菌が付着しにくく、虫歯になりにくい(または再発しにくい)ことがメリットとして挙げられます。

通常のセラミックとはどう違うの?

CAD/CAM治療の素材にはセラミックを使用しますが、これまでのセラミック修復とは決定的な違いがあります。

従来のセラミックを用いた修復治療では、患者様の歯の型取りを行ったあとに手作業でセラミックを盛り上げて作製していたため、目に見えない小さなヒビや気泡が入り、高い耐久性を実現することは困難でした。

一方、CAD/CAM 治療で用いるセラミックは工場で固められるため、強度が均一で安定したセラミックブロックを削り出すことができます。そのため、2-3倍の強度が出すことが可能です。
また、コンピューターシステムによって設計・加工するため治療期間も大幅に短縮できることも違いの1つです。

CAD/CAM治療のメリット・デメリット

CAD/CAM治療は従来の修復治療と比べて、下記のようなメリット・デメリットが挙げられます。

メリット

・セラミックは歯への馴染みが良く、自然な審美性を再現します。
・最短90分で治療を終了することができるため、修復物ができるまでの間に仮歯を装着する必要がありません。
・虫歯治療に適用する場合、二次的な虫歯になりにくい
・従来のセラミック修復と比べて2-3倍の強度を出すことが可能です

デメリット

・保険適用外のため治療費は保険診療と比べて割高になります。(患者様によってお口の状態や修復物の適用範囲が異なるため個人差がありますが、目安の費用は2.5万円~3万円程度かかります。)

CAD/CAM治療の流れ

1. 型取り(所要時間:5分ほど) セラミックを装着する歯を削ったのち、青色LEDと3D光学カメラを使用してお口の中を撮影(スキャン)します。
撮影した歯列が数秒でモニター上再現されるため、型取りを終了します。
2. 修復物の設計(所要時間:5~15分ほど) 次にコンピュータの3D画面上で修復物を設計します。モニターに映った歯列と修復物を、咬合面や形など様々な角度から微調整し、理想的な形に仕上げていきます。
その後、適切な色のセラミックブロックを選び出します。
3. 修復物作成(所要時間:10~15分) 設計したデータをもとに、ミリングマシンを使ってセラミックブロックを削り出し、短時間で高精度の修復物を加工・作製していきます。
4. 口腔内セット(所要時間:20~30分) 最後に削り出されたセラミックの修復物を歯に装着して治療終了です。
装着したセラミックの残存率は10年間で90%以上、18年間であっても85%以上の耐久性を誇っています。
機械の使用状況によりお待たせすることがありますので事前予約が必要です。
CAD/CAM治療の施術例
吉松歯科医院 CAD/CAM治療例1

前歯が折れてこられた患者様です。できるだけ審美的に、歯に侵襲を加えることなく回復することを希望されました。

吉松歯科医院 CAD/CAM治療例2

たくさんの資料分析からコンピューター支援手術用の器具を製作し、安全に、正確に手術を進めています。

吉松歯科医院 CAD/CAM治療例3

インプラントと骨との結合が確認された後、部品を装着し、インプラント上部の部品の型をとります。

吉松歯科医院 CAD/CAM治療例4

コンピューター上でデザインを行い、技工士が手を加えて被せ物の仕上げをしていきます。

吉松歯科医院 CAD/CAM治療例5

完成後の装着の写真です。審美性と強度を保てるようにジルコニアのフレームを用いてセラミック修復を行いました。

治療内容 インプラント治療+結合組織移植術+骨造成、キシレステシンカートリッジによる浸潤麻酔
目的 噛み合わせと見た見た目の回復
副作用・リスク 術後疼痛・腫脹
治療期間(回数) 約15ヶ月
費用(税抜) 425,000円(内訳/インプラント300,000円、GBR100,000円、結合組織移植25,000円)